聴かせて君のその声を 心結ぶ糸を風に乗せて

まるで小さな生き物のようでした。

 

久々に、本棚から引き抜いた。

 

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未来への手紙

『未来の自分に、手紙を書こう。』プロジェクト編

 

 

わたしの力んだてのひらと変色した爪からもお分かりいただけるように、これ、かなり分厚く重いのです、、。(笑)

 

アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」といううたを元に始まったプロジェクト。そのプロジェクトに応募された手紙の中から、3人の選考委員によって選ばれた100通の手紙が1冊の本になったもの。その選考委員のうち2人が、アンジェラ・アキさんとあさのあつこさん。だいすきなお二人。もっともお二人は“選ぶ”という感覚では読まれていないそうですが。

 

 

100通の手紙があり、100通りの手紙がある。

見ず知らずの人の 未来の自分に宛てた言葉やのに、何故か涙が出そうになるねんなあ。そこにはたしかに一人ひとりの人間が存在していて、生きてきたストーリー 人生があって。

 

言葉の節々、文字の綴り方、便箋の選び方、全てが個性に満ち溢れていてね、ってアンジェラは書いてる。ああ、そうだなあって。わたしが今まで出会ってきた人やものや言葉たち、風景、経験、いろんな気持ち、考えたこと、それらが今のわたしを構成していて、そして、それらが節々に出る。....出てしまう。

言葉から自分を変えていけると思っているけど、いや、そうであってほしいなあと信じているんだけれども、繕うものじゃない。おまけに、一度口から出た言葉は吸い込めへんねんからなあ。....恐ろしい。

でも、言霊って言葉があるように、言葉にはほんとうにPOWERが宿っている。

特に、昔の自分の言葉。

アンジェラも書いているように、昔の自分の言葉が妙に心に引っかかったり、腑に落ちたり、今の自分にとってのヒントになるものがあったり、ドキリとしたり心が動いたり。誰のどんな言葉よりも説得力があったりする。

だからこそ、怖がって言葉にすることをやめてしまうのではなくて、言葉を大切に使い続けていきたいなと思う。

 

 

 

 

手紙に体温があって、息づかいがあって表情があって、命がある。

まるで小さな生き物のようでした。

 

あさのあつこさんの この表現なんてもう....溜め息が出ませんか....。わたしとおんなじ日本語を使っていらっしゃるのですよね....?って思わず訊きそうになる。

手紙から息づかいを感じられる感性。ああ、素敵....。わたしもそんな繊細な感性を持っていたい。だから、今年の夏はインプット!感性を磨こう!活動に励むのです。このブログも活動の一環だったり..する。(笑)

 

 

  

日本語って面白いな~~と最近、つくづく思う。

ひらがな、カタカナ、漢字、ときにはそこにアルファベットも入りまじる。句読点も組み合わせようによっては無限大、、!(こぶちくんから学んだ。こぶちくんと言えば、泣きながら君がくれた手紙 財布の隅においてある 懐かしい声をなぞるような丸文字に って、これはたとえだって言ってたよねえ....。)

字から言葉の温度が感じられる。他にはなかなか無いと思う。 

 

..日本語って面白い。そんなことに気付けたのも、言葉を大切にしている人たちに出会えたからやねんけど..ね。

 

 

ああ、寝られへん。

 

 

 

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